――― Marky on the WEB 2002/11/24 里山インタープリターズキャンプ2の第5回が終了した。すばらしくいいキャンプだった。これはエコのもりセミナーという僕がミューのなかで担当しているもっともおおきなプロジェクトのなかでも、基幹の事業だ。 「21世紀の里山をつくろう!」を合い言葉に持続可能な社会をつくる市民を育てていく人材育成キャンプだ。今回のテーマは「パーマカルチャーから学ぶ持続可能な暮らしのデザイン」ということで、パーマカルチャー・センター・ジャパンの設楽清和さんをお迎えして実施した。設楽さんは神奈川県藤野町でパーマカルチャーを実践し、普及しようとしているNPOの事務局長だ。 パーマカルチャーとはビル・モリソンという漁師出身の生物学者が生み出した考え方で「持続する」「農的な」「文化」という言葉を組み合わせた造語だ。人間の暮らしを中心にして、自然の素材や植物や人工物を、配置していくデザインだ。自然の法則や人間の行動などをよくよく考えて、自分たちの暮らしを自分たちでデザインしていこうという動きだ。文章でよんだだけではあんまりわからないかもしれないが、実際に映像をみたり、お話を聞いたり、デザインの練習をしてみることでよくわかった。もっとよく知りたいと思い、企画者の僕としてもパーマカルチャーについてもっと知り、実践していきたいと思うようになった。 今回、里山インタープリターズキャンプ2に参加した方も、「将来、農的な暮らしをしたい!」とか、「いま、農業をはじめたところです」という人もいた。具体的に「ヤギはどうやって飼えばいいですか?」という質問をする人もいた。うん、すごい。いい質問だ。 誰も、環境を破壊していきたいとは思っていない。 でも、今の大量にエネルギーをつかい、使い捨ての商品をたくさんつかう今の「ふつうの」暮らしをしつづけているかぎり、環境は破壊されていく一方だ。「だって生きているんだからしょうがないじゃないか」と思うかもしれないが、その生き方を変えていく具体的なすべがわからずに、なんとなくこれまでと同じ暮らしをしてしまってきた。僕は、今からでも遅くないから、少しでも暮らし方や働き方を変えていこうと思うのです。そのやり方のひとつとして、パーマカルチャーは、大変参考になったのでした。 詳しくはエコのもりセミナーのホームページ(http://www.eco.goo.ne.jp/eco_seminar/index.html)や、通信「えこのもり」で報告していきたいと思います。まずは、いいキャンプを企画でき、実施することができたことを、多くの人々と生命に感謝したいと思います。ありがとうございました。 |