スウェーデンのあるレストランで、瓶詰めのハチミツをもらった。
そのハチミツの瓶のラベルに、こんな言葉が書いてあった。
「贈り物の価値は、それをどう使うかによって、決まる」
「この言葉には2つの意味がある」と、あるスウェーデン人が教えてくれた。
一つには、このハチミツそのものも含め、一般的な贈り物についてのこと。いただいた贈り物をどう使うかによって、それは「意味のない贈り物」にもなれば「最高の贈り物」にもなりうる。ようは、使いようだということ。
もう一つには、「あなた自身もまた、天からの贈り物である」という意味。自分という人間が、生を授かり、今ここに生きている。それをどう活かすかで、その価値決まるというのだ。
この言葉に出会ってから、僕は自分の存在について少しずつ敏感になりつつある。ときどき夜中や朝方に、考えている。
「さて、自分という贈り物を、どう活かしてゆくのがよいのか」と。
そして同時に、とてもよい贈り物をもらったと、僕は思うのである。
この贈り物を下さった方に、深く感謝します。
父母はもちろんのこと、僕を成長させてくれたすべての人の関わりに、ありがとう。
そしてまた、考えるのだ。
「さて、この贈り物をどう活かしてゆこうか」と。