――― Marky on the WEB
青木将幸ファシリテーター事務所

2006/12/03
男の産休・育休

パートーナーの京ちゃんがいよいよ産み月。今週から僕も産休(育休?)をとることにしました。今週から数えて1ヶ月ほど、仕事をお休みいたします。

別に僕のお腹が大きくなるわけじゃないけれど、なにしろ、妊産婦は身の回りのことをするのも大変です。最近では、パートナーの足の爪を切ったり、料理をつくったり、散歩したり、部屋を掃除したりしながら、一緒に過ごすようにしています。精神的にも不安になることも多いと思うので、なるだけ一緒にいて、命を新しく授かる瞬間を大事にしようと思っています。

ふつうは産休というのは女性がとるものですが、まぁ、こういう時代ですから男が産休や育休をとってもいいでしょう。

働く男性がどれ位、お産関連のお休みや育休をとっているのか、少し気になってインターネットで調べてみました。おそらく、最も休業制度や福利厚生がしっかりしているのは国家公務員だろうという推測で人事院のホームページ(http://www.jinji.go.jp/top.htm)へ。

トップページだけを見てもわからないので、色々探したところ、「女子学生のみなさんへ」というなんだか思わせぶりなページのなかに、関連項目を発見。(たのむから、普通に働くパパにも発見できるところに行動計画を載せてあげてー)

http://www.jinji.go.jp/saiyo/jyosei/toppage.htm

仕事と育児を両立させよう!という考えのものと「国家公務員の仕事と育児の両立支援 パパとママの行動計画」とか、「両立支援メニュー」というのをつくったそうな。http://www.jinji.go.jp/ikuzi/toppage.html

なるほど、それは素晴らしい、と思って「男性職員必見!」というところをみると「配偶者出産休暇」というのがありました。

http://www.jinji.go.jp/ikuzi/gaiyou_question.html

これを見ると、「出産には立ち会いたいなぁ、、」という気持ちの男性職員が、産前産後に2日間のお休みをとれるそうです。

おー、あるんだな。でも2日か。けっこう短い。もうちょっと長いのは無いのかなぁと思って見てたら「育児参加休暇」というのもあって、産後5日間とれる制度もあるそうです。

http://www.jinji.go.jp/ikuzi/ikujisankakyuka.html

5日。よく読んでみると、「Q.どのような単位で取れますか?」という問いかけに「A.1日1時間の単位で取れます」と書いてある。

、、、? ちょっと意味がわからない。1日単位でも1時間単位でもとれるのか、1日に1時間だけOKなのか。もし後者だとしたら、ものすごく短い「育児参加」だなぁとおもって首をかしげる。詳しくページをめくり、職員用パンフレットを発見してなんとか理解。1日でも1時間でもいいそうな。あーよかった。5日間OKなのね。むーん、日本語は難しい。

さらに長い休暇も取れるそうで、それは育児休業というやつ。これは3才になるまでの間、原則1回きり、取れるそうです。

共済の仕組みがあって、1年半は給料の40%を支給してもらえるとのこと。うーん、いいなぁ、休んでいても4割の給料がもらえる仕組みって(フリーランスの僕は自由に休めるけど、確実に収入が減るので1ヶ月どまり、、、 )。さすが国家公務員!

どれぐらいの男性が育児休暇を取っているのか、調査結果を見てみると(http://www.jinji.go.jp/kisya/0609/ikuji.htm)、年間130人ほどの男性の国家公務員が、育児休業をとっているそうです。ふむ。これが多いか少ないかはわかりませんが、取得可能な時期にある男性職員13,890人の1%ぐらいだそうな。一方女性は取得可能な9割近い方が育児休暇をとっていて、ほとんどが復帰している、とのこと。

もったいない。せっかく休んで家族と過ごせる機会なんだから、一緒に過ごすといいのにな、と思いました。

たしかに、1年単位で職場を離れると、仕事のカンや、最新情報から疎くなったりするかもしれません。が、パートナーや、新しい命と過ごす時間はきっとまた格別だと思います。

あと、育児を女性にばかりお任せして、男が全く仕事を休まないことが、女性の職場参加が進みにくい状況を作っているかもしれません。競争社会において、これはちょっとアンフェアな感じもします。

僕個人としては、働く男性に、育休をもっととってもいいんじゃない?と提案をしていきたいと思います。パートナーのことや生命のことを理解し、お産というプロセスを楽しみ、仕事以外のことをたくさん学んで、新しい人生観や価値観を自分のなかに築くためにも。

走り続けること、仕事をし続けることだけが男の役割とは限りません。パートナーと人生を深く共有するためにも、人間として成長するためにも、一度、仕事を離れ、まとまった時間を持つことは、僕は貴重なことだと思います。

そんなの個々人の生き方の問題なので、大きなお世話と言われるかもしれませんが。

もちろん、公務員じゃなくても普通の会社やフリーランスでも、育児休業しやすい社会にしていきたいなぁ。

はい。まじめな日記でした。

●追記:

父親としての育休をとった、公務員の方の体験談を発見。さすが先輩パパ。実感がこもった報告でした。

http://www.gender.go.jp/main_contents/magazine/mail0070.html