――― Marky on the WEB
青木将幸ファシリテーター事務所

2007/5/25
自分のやりたいこと

「自分の本当にやりたいことを、やれているだろうか?」

「本当にやりたいことをやれているかって?
 そんなこと言われても、現実はなかなかそうはいかないもんさ」

なんて声が聞こえて来そうな、この青臭い問いかけに、今回は向き合ってみた。

僕は個人事務所をやっているので比較的やりやすい方だと思うのだけど、そうはいっても100%やりたいことをやれているわけではない。依頼される仕事が、自分のストライクゾーンとは微妙にずれていたりもするし、やんなきゃいけないこともある。

かつては強い興味があって冒険的に実施したことが、3年後とかになってだんだん評価され、依頼されることもある(実はそのときには、すでに興味を失っていて、自分の中では終わっていたりもする)。

そして、もうひとつ。自分のなかでつい習慣化、パターン化してしまっていて「これは、この時期に、こういうのをやるもんだ」と勝手に思いこんでいたりもするのだ。

うちの主催講座の「研修ファシリテーター講座」というのもその一つ。

これを企画したときは、時代からみてもちょいと早めだったけど、あの時期に、ぜひともやっておきたかった。そう思って企画して面白がって2年間やってきた。そして、今回、3年目に入るときに、「ま、去年の広報文をちょちょいと直せば、すぐ広報できるかなー」なんて思っていたのだが、ふとした瞬間に「このままでいいのだろうか?」という疑問にぶつかった。

もちろん、過去に2回やってきたことには、それなりの価値があったり、面白い成果があったりもした。今回、もう一度同様の内容の講座をやっても、人が集まったり、楽しかったり、有意義だったりはするだろう。企画の社会的意義が失われたとは思わない。しかし、なぜか、少しひっかかりがあった。微妙な違和感。

「これは、本当に自分がやりたいことだろうか?」

「自分は、本当にやりたいことをやれているのだろうか?」 という問いかけがその時に出てきた。

このことで、幾日か悩んだあげく、パートナーである京ちゃんとの家族会議を経て、いくつかのことが分かった。

1つは、僕自身が「今、強く成長したい!」 そして「次のステージに行きたい」という気持ちにあるということ

2つには、そういう時期だからそこ、自分が持っているものを提供している時間が長い「講座」ではなく、参加者と共に学んだり、共にゼロから創造できるタイプの時間を持ちたいということ

3つめには、自分自身が講師となって他者に伝達する、という立場に立つことへの微妙な違和感、というか居心地の悪さがあること

4つめには、「何が起きるか分からない時間」をわくわくと楽しみたい気持ちであること

言葉にするのはなかなか難しいですが、この1年間で、僕自身が色々な人から指摘や刺激を受け、学び、成長し、もがいてきている、ということを確認。

自分自身は色んな意味での転機にあると思う。

そんなことを確認しながら、「じゃぁ、自分が本当にやりたいことは?」ということを考えて新企画をつくってみた。その名も「ワークショップの『たまご』を持ちよるワークショップ」。いろんな人が『たまご(アイデアや智恵や素朴な疑問など)』を持ちより、いっしょになって温め、『ひよこ』を産んでゆくような企画だ。

これからも、「まぁ、去年と同じでいいや」ですませずに、毎回毎回、気持ちを新たに、ゼロから新しく生みだしていくつもりで頑張ります。

みなさんの応援、協力、叱咤激励、アドバイスなど、頂けると幸いです

また、多く刺激と学びを下さったみなさんに感謝です。

今後ともよろしくお願いいたします!

※こういった経緯から、7月に行う主催講座は予定していた「研修ファシリテーター講座」ではなくなりました。同講座を楽しみにしてらした皆さん、申し訳ありません。強いニーズがありましたら、個別に対応させていただきますので、ご連絡ください。また、何が起き、どんなものが生まれるかまったく分からないという、非構成的な新しい企画に関心をもっていただけましたら、ぜひおいで下さい。非構成的な時間の流れから学べるエッセンスは、実に得難いものであると考えています。