――― Marky on the WEB
青木将幸ファシリテーター事務所

2008/12/07
自分のお葬式はどうあげられたいか?

というタイトルのワークショップを終えました。

会場は日本で一番若者が集うお寺・應典院&大漣寺。10数名での小規模なセッションを通じて、皆でお葬式を考えました。

企画概要はこちら

http://homepage2.nifty.com/citizenship/de08.htm

関西の友人、川中大輔さんと一緒に進行いたしました。なんといっても印象的なのは、浄土の考え方に基づく、お葬式の意味です(大漣寺は浄土宗)。

この世で亡くなり、あの世に行く節目としての葬儀式。それらの作法一つひとつの意味などを教わる貴重な機会でした。「浄土という大いなる物語に自ら参画するかどうか?」 という問いを應典院の秋田住職よりいだたき、今もまだ心の中に残っています。

また、岡山大学の幡中光輔さんからは考古学の観点から、日本に仏教が入る前(縄文時代や弥生時代、古墳時代)のお墓の在り方などについて教わりました。

今でこそ地域の縁や家族の縁も薄くなって、お寺や業者まかせになっているが、お葬式というのは本来「参加型」であったこと。2040年ごろをピークに団塊の世代などの多死時代が訪れることなど、新たな視点も得ることができました。

初日の夕食を終え、皆で銭湯に行き、般若湯をいただいて就寝。翌朝のおつとめの後のお粥が身をきれいにするかのようで心地よかったです。皆で一緒に食卓を囲むのも、なんとも楽しい時間でした。

2日目の朝、「どうすごしたいですか?」と皆にお聞きしたところ「皆の声をじっくりと聴きたい・話し合いたい」という声が多かったため、予定していたプログラムを大きく変更し、非構成的エンカウンター・グループを持つことになりました。進行役からプログラムを提供するのはなく、輪になって座り、各自が思いつくままに話しあい、聴き合うという形式です。

各自の経験、想い、あのときのつらさ、今の迷いやよろこびなどが交わされる貴重な機会でした。

ワークの変更もあったので、自分の葬式についての詳細イメージをつくったわけではありません。が、仏教的葬儀式の意味合いを学び、自分があの世にゆくときはご縁のあるお寺で参加型&仏教式であげてもらいたいと感じるにいたりました。

また、この後、自分がお世話になった方々を葬送する上での、基本的な心構えができたように思います。よき機会をありがとうございました。感謝いたします。