――― Marky on the WEB
青木将幸ファシリテーター事務所

2011/10/03

熊野復興基金、こう使っています
(10/14:加筆 11/16,11/17,3/30再加筆)


先日の日記で、台風12号の被害を受けた熊野地方を復興するための寄付を募ったところ、、、お陰様で、20人近くの方に、寄付を頂きました。ありがとうございます! 本当にうれしい限りです。

ただいまの寄付金の合計は、 162,000円 です(2012年3月30日現在)
ご寄付いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

随時、熊野にいる仲間たちにニーズを聴いたり、相談しており、さっそく使い道を決めています。

どんな風に役立っているか、以下、報告ます。

 

プロジェクト1:熊野復興応援観光プランの作成        実施者:み熊野ねっと さん

まず始めに考えたのが、熊野から情報発信をしていこう、ということです。台風12号の被害が報道されると「熊野で何が起きているの?」「今、どうなっている?」という問い合わせをたくさん頂きました。中には「何かしたいけど、どうしたらいい?」という問い合わせも増えています。寄附金や支援物資を送ったりすることも、大変よいことですが、同じぐらい、現地に足を運んで頂くことこそが、大事なこと。ボランティアでも観光でもいいので、ぜひ、熊野に足を運んでいただきたいと思いました。現地に人が行って、そこで食事をし、宿泊をし、お土産を買い、現地の人との交流があるなかで、熊野がもう一度立ち上がってゆくといいなと思うのです。(実際に、熊野三山近くの観光客は激減し、宿もお土産やさんも、みんな困っている)。

というわけで、現在、復興協力ツアーのモデルプランを、み熊野ねっとさんに企画していただき、現段階で、復旧している交通手段を使って、どうやって熊野に訪れることができるかを、アップして頂くことにしました。

み熊野ねっとの管理人のてつさんは、さっそく各地を周ったり、詳細情報を確認して頂いて、オススメプランを作って頂きました。ぜひ、チェックして、熊野においでください。

熊野復興応援プラン

http://www.mikumano.net/plan/index.html

このプランを参考に、紀宝町、本宮、新宮市熊野川町においでいただき、復興にご協力いただければと思います。自分で汗を流してボランティアをするプランもあれば、ゆったり観光するプランもございます。

いまだ道路状況の悪い中、熊野を動いてまわり、最新情報を集め、上記のサイトをつくり、運営をしていただく経費として、まずは3万円を使わせていただきました。てつさん、素早い対応ありがとうございました。初期段階のよい情報発信になったと思います。


プロジェクト2:農地復活のためにユンボを買おう!    実施者:新宮市熊野川町在住の柴田さんほか有志

今回の台風12号の影響で、僕の出身地、新宮市に大きな被害がありました。とりわけ、新宮市熊野川町の被害は甚大で、家屋、道路、農地へのダメージがすごいです。道路や生活家屋については、行政やボランティアが入れるのですが、農地については、なかなか支援の手が入りにくいとのこと。とりわけ農業をやっている人が高齢で「こんなに泥が入ってしまっては、どうにもならない」というあきらめる声も。そこで、熊野川町に住む、農的ワカモノ柴田さんはじめ有志の何名かが、皆で寄付を集めて、ユンボを1台購入し、それを使って、あちこちの農地を復活させるプロジェクトをはじめました。

行政などが手のとどかないところの柔軟な支援をするのが、主旨ですので、今回、いただいた復興のための支援金のうち5万円を、拠出させていただきます。近日中にこのプロジェクトのWEB報告ページもたちあがる予定です。


プロジェクト3:熊野復活に向けて、お店を出そう!   実施者:熊野鼓動さん み熊野ねっとさん

 

熊野三山のひとつ、本宮大社前のメインストリートも、今回の台風で、とっぷりと水につかりました。(当時の様子)。そこで、お土産物屋さんとかも、完全に浸水し、営業をあきらめざるをえなくなったところも出てきたのです。空いてしまった店舗がメインストリートにあるのも、なんだか悲しい。なんとかして、熊野復興のきざしとしたい!と考えた、本宮町の方々が、期間限定でお店をつくることにしてみました。その名もSAVE KUMANOショップ! 10/17オープンにこぎつけるよう、必死の準備中です。準備中の様子はコチラ。地元の新聞にもとりあげられたようです(紀伊民報)。

このお店「SAVE KUMANOショップ」の立ち上げ資金として、みなさんからいただいた支援金のうち3万円を拠出します。ちなみに、実施者のひとりである熊野鼓動さんでは、SAVE KUMANOステッカーなるものを作成しています。ぜひみなさん、購入なさって下さい。

※後日談:10/17に無事オープンしました! 先日、お店を訪れましたが、実によいお店になりました。日々、地元の方々がお弁当を買ったり、観光客がお土産を買ったりしています。当時の様子を写真展にして、お伝えしています。このお店の立ち上げを、応援できてよかったです。

プロジェクト4:那智勝浦町での災害ボランティア活動を継続する有志を応援!     実施者:with!さん

今回の災害で、大きな被害が出た場所の一つ、那智勝浦町。那智の滝で知られるこの町にも、災害ボランティアセンターが立ち上がり、全国から多くの人が駆けつけました。一段落した10/16を持って、災害ボランティアセンター自体は閉鎖となり、その後は、地元の登録ボランティアの活動がメインになっています。

そこで、今回、那智勝浦町に、ボランティアグループ with!というのが立ち上がりました。全国から駆けつけたボランティアのなかには、東日本大震災で活動した方々も多くいて、その方々のノウハウを引き継ぎ、自発的な災害ボランティアグループとして、地域と協力して、独自の活動を展開なさるそうです。 ただ、全員手弁当でやっていて、ごみ処理費用や、備品購入も負担になっているとか。

先日、中心メンバーの一人である、藤紀実美さんとお会いして詳しくお話しをうかがい、団体のスタートアップ支援をかねて、2万円を拠出することにいたしました。地元には住んでいたけれど、つながってなかったワカモノたち10数名が、日々、仕事の合間を縫って、地域のためにがんばっています。近々、活動報告レポートが来ます。楽しみにしています。

以上です。

青木将幸経由の熊野復興基金、は引き続きご寄付を募集中です。
2012年3月31日をもって、いったん寄付募集を終了させて頂きます。2012年5月に開催する予定の熊野ツアーにて、残金を全額寄付し、その後に会計報告させていただきます。ありがとうございました。