――― Marky on the WEB 2012/09/28
僕が18才の時に、ある国会議員が若者たちの集う場で、こんなことを話してくれました。 「みなさん、政治家をバカにするような会話をしていたりしませんか? あの総理はダメだとか、××党首はインチキだとか、この政治家は権力争いばかりしているとか。私は、国民が政治家をバカにしてもいいと思います。どうぞ、それはやって下さい。批判はいかようにも受けましょう。でも、国民が<政治>をバカにしてはいけません。私たちの生活、社会、国際的な関係の根幹を定める場である政治を、ないがしろにしたり、バカにしつづけていくと、、、、そのしっぺがえしは、強烈にみなさんに返ってきます。」 この話は、僕にとっては印象深く、今も心に残っている。20年前の演説が心に残るとは、やはり政治家は演説の上手い人が多い。 さて、そろそろ国政選挙がありそうな予感。私たちの国、社会、生活の行く末に、いろいろな影響を与える変化も、起きそうな気配もあります。とくに最近では、外交や軍事などについて、国としての色々な難しい判断が迫られている状況です。 政治について、ワイドショーや週刊誌で報道されているのは、ごく一面。そうではない側面からも、きちんと情報を入手して、よき判断をしたいものです。 オススメは、直接政治家の話を聞いてみることです。報道を通じて見る政治家や、イメージで捉える政治家と、実際に会って話してみる政治家は、実に違ってくるものです。どの党の方でもいいので、直接会って、話をきいたり、意見交換する機会を持たれることをオススメします。選挙事務所に行ってみて、秘書や関係者と意見交換しても、様子が分かります。議員という人達が、日々何を大事に、どんなことに時間を費やしているのかを、自分の目で見てみると、実に印象が変わります。また、すべての政治家は、国民の声を聞く機会をもっと持つ必要があります。 今はちょうど、各党が、次の選挙に向けて、マニフェストや公約を構想、整理している段階です。考えてみたら、これはチャンスでもあります。 「投票したいけど、まともな選択肢がない」という声をよく聞きます。これはその通りですが、選択肢は誰かが作ってくれるものでもありません。私たち生活者が選択肢そのものをつくるところに、関わるとよりマシになる、とも考えられます。もし、みなさんが「こんな世の中にしたい」とか「この制度のココを変えると、もっといい社会になる」とか思うところがあれば、それを手紙や提案書にしたためて、政党の本部に届けてみるというのはどうでしょう? 民主党も、自民党も、維新の会も、その提案をマニフェストの一項目に掲げるかもしれません。すると、どの党が政権をとる結果になっても、その社会課題が解決に近づくかも、しれません。少なくとも「こういうことを気にしている国民が増えて来ているんだな」というメッセージには、なります。 こういう流動性のある時期にこそ、私たちは、ブームに流されて投票するのでもなく、評論家的に政治家をバカにするだけでもなく、無関心になって投げてしまうのでもなく、具体的に政治や政策に参加するタイミングじゃないかと思います。 僕は僕にできることをやってみようと思います。毎回、大きな選挙の前には「各党のマニフェストを読む会」や「どの候補者に投票したらいいのかな?」という疑問に答えあう意見交換ワークショップを開催していますが、今回も、ちょっと趣向を変えて開催してみようとただ今企画中です。もし一緒にやりたい人がいたら、声をかけて下さい。 参加したり、意見交換したり、吟味をするプロセスで、私たちの暮らしと政治の距離が少しでも縮まり、よりよき社会づくりに、つながってゆきますように。
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