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青木将幸ファシリテーター事務所



●ファシリテーターとは?
 更新: 2007年4月9日 10:55 am

■言葉の由来

facilitate という英単語から来ている。もともとの意味は「促進する、簡単にする」など。

ファシリテーターとは、「促進役」であり「うながす人」。

会議や参加型の学びの場、何かを創造してゆく場面を、相互作用を促しながら進行する人。

その場にいる一人ひとりが本来持っている力や、意見・経験・感性・感情・個性などが、あふれ出すような場づくりや進行をする。

個々の魅力を引き出しつつ、全体として調和のとれたものを紡ぎ出す役割。

ファシリテーターという人が重要ではなく、その行為や役割こそ大事、と思っている場合は「ファシリテーション」という言葉を使うことが多い。

■ファシリテーターはどんな分野で活躍している?

ファシリテーターのルーツはさまざま。住民主体の農村開発・まちづくりの分野や、学習者主体の教育の分野、グループ・カウンセリングなど心理学の分野など様々な社会的課題を解決する場面で、それぞれに発達してきた役割と考えられている。

とくに、最近では日産がカルロス・ゴーン氏のもと組織改革のために1000人のファシリテーターを社内で育成し、大胆な改革会議を行ったことや、ビジネス書としてのファシリテーター本がたくさん出版されたことで、とりわけ企業セクターにおいて、注目を集めている。

しかし、ビジネス会議の進行だけがファシリテーションではない。ファシリテーターが活躍する分野は幅広い。

太鼓などの楽器をつかって、大勢で音楽を奏でるワークショップを進行するファシリテーターもいれば、子どもや青少年のまちづくりへ参加が得意なファシリテーターもいる。こころの悩みやトラウマをみんなで表現することで癒して行くファシリテーターもいれば、アイルランドや中東など、紛争地域に入っていって平和を紡ぎ出すために、危険と隣り合わせで、血のにじむような努力をしているファシリテーターもいる。アジアやアフリカなど地域で、地域住民にとって本当に必要な農村開発にとりくむファシリテーターもいる。

なので、ファシリテーターについて学んだり、ファシリテーションを依頼する場合は、そのファシリテーターが何を得意としているのか、どういう経験があるのか、どういう世界観や志を持っているのか、というのを見極めることが大事だ。

今、僕(青木)が得意なのは、ボランティアグループやNPO、地域の団体などでの会議ファシリテーションと、参加型で学びあい成長しあう研修ファシリテーションだ。そして、将来的には地方議会や国会(国の意思決定)に市民の声が反映できるようなファシリテーションをしてゆきたいと思っている。

■プロ意識と志を持ったファシリテーター

ファシリテーターをプロとして専業でやっている人の数はまだ少ないが、他の職業をしながら、ファシリテーター的な能力を持つ人の数は増えてきた。下手にビジネス書を読まなくても、講座に参加してなくても、すでにファシリテーター的に振る舞えている人もたくさんいる。

いろんな人がファシリテーター的な動きをする。僕はそれで良いと思う。

僕の持論は「日本を市民社会にするには、プロ意識と志をもったファシリテーターが3万人は必要」というものだ。

ここで重要なのは、プロのファシリテーターが3万人必要なのではなく、「プロ意識と志」をもったファシリテーターが3万人必要、ということ。最近、ファシリテーションの技術ばかりが普及して、残念なことにその「志」や「心のありよう」、「倫理観」が追いついていないように感じることが多く、ちょっと心配である。

※ファシリテーターの職業倫理について

ファシリテーターの「プロ意識」、別の言葉でいうとファシリテーターが持っていたい「心」や「倫理」については、2006年12月28日のマーキー日記に書いてあります。興味のある方は、ご覧下さい。



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