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青木将幸ファシリテーター事務所


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2011/3/13

できることをやろう 

 


2011年3月11日に地震が起きてから、2日が経つ。たまたま妻の実家(淡路島)に帰省中で、海沿いだったので「津波にご注意下さい」という防災無線を聞いたのが第一声。その翌日に東京、そして本日13日に仙台でワークショップをやる予定でした。仙台には、海沿いにも冒険遊び場があって、そこのスタッフたちをお会いできるのを楽しみにしていたところでした。もし、地震がなければ、今頃、ワークショプの進行案を最終的につめながら準備をしていたころでしょう。

その後にあった仕事もすべてキャンセル状態になり、今、僕たち家族は淡路島で待機しています。

淡路島は、阪神淡路大震災の時に、大きく被災した場所でもあります。復興まで10年近くかかった場所もあります。その時の教訓から防災対策グッズが普及したり、震災後の対応の知見が深まったように思います。そして、「震災世代」と呼ばれた、NPOやボランティア意識の高い若者たちが輩出されたことも記憶に新しいです。

震災はとても残念で、悲しいことで、僕も言葉を失っているのですが、こういう時こそ、声をかけあって、励まし合いながら、協力して、できることをやってゆきましょう。

大阪ボランティア協会では、「東北地方太平洋沖地震被災地でボランティアしたいと思っている方へ」というページで以下のことを呼びかけています。

●今は控えてほしいこと
1.被災地へのボランティアに今すぐ駆けつけるのは控えましょう。
未だ余震や津波、家屋倒壊などの危険も多く、現段階においてはボランティアが現地で活動することは難しいです。ボランティア募集が始まれば、当サイトでもすぐに情報を掲載します。それまでに、現地に行かなくてもできる支援活動を下に紹介します。

2.被災地への物資の送付は控えましょう。
大量の物資が届くと、現地ではその分類に追われ、ただでさえ混乱している現場にかえって大きな負担となります。必要な物資は現地からのニーズがはっきり把握できるまで送らないでください。

 

なるほどです

●今、現地に行かなくてもできること
1.寄付をしましょう。
2.献血をしましょう。
3.日本語のわからない外国人の方には次の多言語情報サイトを紹介してください。

いずれもその通りです。献血は、盲点でした。さっそくやれる場所を探します。
加えて、僕としては以下のことを提案します。もっとやるべきこと、よい方法があったら、アドバイス下さい。

 

1,被災地への電話の使用を控える
(現地で、優先的に使う人のために、回線をあけてさしあげたい。緊急の場合以外は、被災地近辺への電話連絡をさけ、連絡はメールか、通話はスカイプなどを活用しています)

2,節電をする、節電を呼びかける
東京電力の多くの発電所がダメージを受けています。地域交替で停電している模様です。僕が今がいる関西とは電気系統は違うのですが、意識的にも、なるべく皆で協力して節電すべきタイミングかと)

3,デマを伝達しない。踊らされない
(必ずこういう時になると、在日外国人が犯罪をしたとか、有害物質の雨が降るぞ!などの危機感をあおるチェーンメールなどが増えます。荻上チキさんのブログを見て、よく情報のソースを確認してから転送、拡散するように気をつけたいと思いました)

4,強欲に買い占めない。分け合おう
放射能をあびる前に、ヨウ素をとろうとか、とろろ昆布がいいよといった情報なども流れはじめました。こういうものは、一部の人が、強欲に買い占めてしまうと、本当に必要な方にまわらなくなったりもします。自らの身の安全を確保することはもちろん大事ですが、一部の人間で買い占めてしまわないように気をつけたいものです。奪い合えば足らぬ、分け合えば余るの精神で)

5,防災や電力政策について、自分ごとで考えよう
(日本は地震国家です。いずれまた、違うカタチで震災は起きるでしょう。その時のために、各地で防災についてできることを今一度改め、教訓から学びたいと思います。また、原発に依存したこの国の電力体制についても、もう一度、考えなおすべき時期がくるように思います。オイルショック後の燃費向上のように、使用する電力量を劇的に減らしたり、祝島など原発関連の運動と連携したり、自然エネルギーへのシフトを進める方向で未来をつくることができればと思います)

6,よき行動をとった企業・NPO・個人にエールを!
(こういう時こそ、よき企業を見極める時です。みんなが困っている時に、パンや食料品を快く拠出した企業、ロビーや部屋を全面的に避難所として公開したホテル、義援隊を急きょ組織し店舗をボランティア拠点として開放したアウトドアメーカーなど、いくつもの企業が素晴らしい動きを見せています。また、環境・防災・ボランティア支援関連のNPOの動きも、今後活性化してくるでしょう。個人としてやれる動きを起こす人もいます。いずれの活動も、手探りのもので、はじめから完璧なものなんて、できません。無力感や、批判を受けることもあると思いますが、温かいエールと、何かしらの協力的アクションをしたい。)

7,祈る。長期的に関心を持つ
(遠くの人間ができることの一つは、祈ることです。そして、一時のことでわすれず、復興までの間、長い協力をすることだと思います。緊急対応の時期が終わると、インフラ整備の時期が来ます。それから、人びとの暮らしや経済の回復にうつるでしょう。ボランティアとして現地に入れるのはしばらく先だと思いますが、そのころには人びとの関心がうすれてしまっている可能性もあります。長期的な関心を失わず、各自、自分達の能力に応じてできる協力をしたいものです。
僕自身は、被災地におけるワークショップや、復興に向けた話し合いのファシリテーションであれば、無料で協力する方針でいこうと思います。必要とされる方、気軽に声をかけて下さい。
なるべく現地の産品を購入したり、観光地などには観光に訪れるなどして、普通の経済にもどってゆける協力も、次のステップとして必要かと思います。長期的な関心を忘れず、関わってゆきましょう)

以上です。

亡くなられた皆さんのご冥福を祈ります。被災された皆さんのご無事を祈ります。希望は私たちとともにあります。